日時:2023年1月11日(木)16:30-18:00
「銀河系中心研究の新展開:銀河系中心核ディスクと中心核星団の研究 / Frontier of the Galactic Center Research: Studies of Galactic Nuclear stellar disc and Nuclear star cluster」
西山 正吾さん(宮城教育大学)
銀河系中心数100パーセクの領域には、興味深い3つの天体/構造が存在する。巨大ブラックホール(SMBH) Sgr A*、中心核星団(NSC)、中心核ディスク(NSD)である。本講演では、これらの最近の研究を紹介する。SMBHはそれ自身だけでなく、その周囲の物理現象も興味を引く存在である。連星系に対するSgr A*の影響を調べた研究をもとに、Sgr A*近傍の連星系の形成・進化を議論し、ブラックホール連星の探査計画を紹介する。SMBHと同様、NSCも多くの銀河に普遍的に存在し、スケーリング則を示す。銀河系のNSCでは、星団合体の兆候が見つかり始めた。星の運動や金属量を元に、NSCやSMBH近傍の星の起源について議論する。NSDはcentral molecular zoneと重なる、ディスク状の構造である。近年活発に行われているNSDの星形成史の研究を紹介し、その成り立ちについて議論する。最後に、JWSTによる銀河系中心レガシーサーベイを紹介する。
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