日時:2022年11月10日(木)16:30-18:00
「LSTと可視・赤外望遠鏡のシナジーで探る遠方銀河形成」
播金 優一さん(東京大学宇宙線研究所)
銀河の形成・進化を理解することは現代の天文学の目標の一つである. 特に遠方銀河の観測は, 宇宙初期において銀河がいつ・どのようにできたのかという問いに制限を加えるため重要である. 今年本格的な観測を開始したJames Webb Space Telescope (JWST) によって予想以上に多くの遠方銀河の候補が発見されており, 中にはz~15を超える最遠方の銀河候補も見つかり活発な議論が行われている. また最遠方銀河の発見だけではなく, JWSTの分光観測により遠方銀河の金属量といった物理的な性質に関しても制限が可能になってきている. 本講演ではまず最近のJWSTの観測によりわかってきた遠方銀河の様子について紹介する. その後JWSTや次世代可視・赤外宇宙望遠鏡計画であるNancy Grace Roman Space Telescope, GREX-PLUSとLSTのシナジーでどのような遠方銀河研究の展開が期待できるかについて議論する.
LSTセミナーとは?
2021年12月から, 毎月1回の頻度でオンライン・セミナーを開催することにいたしました. LSTセミナーは, 将来の大型サブミリ波望遠鏡建設に向けて, サイエンス面でチャレンジしたいことや技術開発面で必要な研究を考える機会としたく思います.
講演時間と質疑応答の目安は, それぞれ60分および30分です. また, セミナー終了後, 残っていただき, 講演者の方とざっくばらんに意見交換することも可能です.
世話人は, LST Sci. & Tech. Promotion Team (lstpt あっと googlegroups.com) です.
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